木力館ブログ

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林野庁の施策について、考える

 このところ寒い日が続き、先日はさいたま市内でも雪が降りました。春はまだ遠いといったところでしょうか。とにかく寒いですから、体を冷やさぬよう、暖かくしてお過ごしください。
 さて、先日日経新聞電子版にて、林野庁の施策が掲載されました。

「切り時」木材、もっと活用を 林野庁が支援策
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40249020R20C19A1MM0000/

 内容の詳細は記事をご覧頂くとして、この記事を読んだ館長の私(材木屋のおやじ)なりの考えをお伝えしようかと思います。

 埼玉県内の山林。

 館長の私(材木屋のおやじ)としては、事業に補助金を出すよりも、まず国の施策として山の林道を整備する事が大切、と考えます。林道を整備すれば地方の雇用も生まれ、その後の林業の発展にも繋がると考えるからです。

 例えば、農業を考えてみてください。農業は、基本的に農道が整備され、農業用水もあります。しかし日本の林業は「林道」が整備されていないところが非常に多く、木を切って山から運び出すだけでも大変な苦労があります。これでは効率的な林業の経営も難しいというものです。

 確かに、日本の山林は地形的に険しい場所が多く林道を整備するにも苦労するでしょう。また山の地権の問題もあるでしょうが、ここは国の施策として各地に林道を整備する事で、山から木を運び出しやすくなる他、山に重機が入りやすくなるなど、その後の林業の発展にも繋がります。
 林業が発展すれば、地方の雇用も生まれ、人も山林も元気になります。まずは林道の整備! こうした大胆な施策を、ぜひ国、林野庁、政治に関わる方には検討して頂きたいと、館長の私(材木屋のおやじ)は願います。

 もちろん、館長の私(材木屋のおやじ)の考えにはさまざまなご意見等もあるでしょう。しかし、日本の「水と空気がおいしい」環境は、日本の森林、山林のおかげである、と館長の私(材木屋のおやじ)は考えます。
 すばらしい日本の農業、漁業の為にも、日本の山と森、そして水はとても大切なものです。それらを支える林業がいかに大切なものか、と改めて考えて頂ければ幸いです。
 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できる、全国でも珍しい木の博物館です。木の家づくりやリフォーム・模様替え等に関する相談も無料で受け付けております。百聞は一見に如かず、ぜひお気軽にご来館ください。

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