木力館ブログ

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公共建築物木材利用促進法について

 12月もちょうど折り返し地点、冬の寒さもますます増して来ましたが、皆様いかがお過ごしですか。

 さて、私(おやじ)は先日12月10日、農林水産省に出向き、「公共建築物木材利用促進法」についての説明を受けてきました。今回はその事について少々お話ししようかと思います。会場の撮影は出来ませんでしたので、代わりに配布された資料などを写真でお見せしながら簡単にお話しさせて頂きます。

   配布された資料の一部。

   資料の表紙。

 この「公共建築物木材利用促進法」とは、分かりやすく一言で言うと「公共建築物に、もっと木材を利用しましょう」と言う法律で、今年の10月に施行されました。
 この法律は、農林水産省が主となり、国土交通省、林野庁も関係した、なかなか珍しい法律です。複数の省庁が関わる法律は余り有りませんので、その意味で珍しい、という事ですね。

 さて、気になる法律の中身ですが、公共建築物に於いては木造率が低いので(全体の7.5%程)、非木造化を指向してきた過去の考え方を抜本的に転換し、公共建築物については可能な限り木造化、又は内装等の木質化をはかる、との事です。そうする事により、木の良さを広く国民に伝えると共に、木材利用の拡大やさまざまな波及効果が期待出来る……というものです。
 現在でも一部の公共建築物は木造のものがありますが、さきに挙げた数値の通り、現在は木造の公共建築物は少ないです。(構造的に木造が不可能なものは仕方無いとして)出来るだけ木材を使って行こう、と言う姿勢です。
 説明会に参加した私(おやじ)の感想ですが、公共建築物に、もっと木材を使うことは、日本の林業、及び森林にとってプラスの効果が期待出来ます。この事自体はとても喜ばしい事です。
 但し少々気になった点としては、実際に公共建築物の木材利用が増えた場合、木材の供給が追いつくのかと言う点です。一般的な住宅等の用途ならまだしも、公共建築物で木材を使うとなると、それなりの量(かなりの量)の木材を使う事になるので、供給体制が追いつかないのでは、と心配です。
 しかし、どんな事も最初は試行錯誤しながらであると思いますので、まずはこの法律の効果が徐々にでも出てくれば、と思います。もっと木の良さを知って貰う機会になれば、と願ってやみません。
 木力館はお盆と年末年始を除いて毎日開館、皆様のお越しをお待ちしております。ぜひお気軽にお越し頂き、本物の木の良さを五感で体感してください。

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