木力館ブログ

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伝統的構法の材料問題研究TTとしての活動

 もうすぐ大晦日、そしてお正月ですが皆様いかがお過ごしですか。

 先日、木力館の親会社 株式会社大忠にて「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験事業委員会 関連課題作業チーム(TT) 材料問題の研究TT」(以下「材料問題研究TT」と略)の活動を行いましたので簡単にご報告致します。

 私(おやじ)が「材料問題研究TT」の実務者メンバーとして活動している事は、以前のブログでも何度かお話ししました。この委員会の目的と事業の詳細についてはこちら(別サイト)をご覧いただくとして……、簡単にお話しすると、従来の建築基準法では低く見られていた日本の伝統的な建築構法(工法)について、総合的に見直し、もっと正しく評価していこうじゃないかと言うものです。国土交通省も関わる大変重要なもので、今後の建築基準法や日本の伝統工法の行方を左右すると言っても大げさではないかと思います。

 さて、今回行った活動は、次回の試験に使用する木材のナンバリングと重量測定です。生材の状態、製材・モルダー加工した状態、ホゾと貫穴加工した状態の木材をそれぞれ重量測定し、今後行う試験の重要な基礎データの計測を行いました。

   測定の様子。

測定の様子をもう一枚。

 重量測定は国土交通省、日本住宅・木材技術センターの方立会いのもと、行いました。当日は幸いにも晴天に恵まれ、測定は問題なく終了しました。

 今後はこれら試験体を用いて、各種実験や測定を行う予定です。まだ詳細な試験は行っておりませんので詳しい事はお話しできませんが、こうした地道な活動が、やがてよい結果へと繋がるものと確信しております。
 なお昨年神戸にて行った伝統的木造軸組構法住宅の震動台実験につきましては、各所でレポートが公開されておりますのでそちらをご覧下さい(兵庫耐震工学研究センター(財)日本住宅・木材技術センターなど)。
 木力館にお越し頂きますと、試験の詳細な動画や解説などをご覧いただけます。興味をお持ちの方はぜひご来場ください。
 木力館では日本の木、日本の伝統的工法について、たくさんの情報を発信しております。ぜひとも木力館にご来場いただき、木の良さを体感して下さい! 皆様のお越しをお待ちしております。

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