木力館ブログ

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「新築の家の匂い」とは?

 11月に入り、さいたま市内でも木々が色づき始めております。皆様いかがお過ごしですか。

 さて、先日、木力館ホームページにて、現場レポートを更新しました。現場完成内覧会の模様です。宜しければこちらからご覧下さい。そして今回は、その「新築の家の匂い」について、少々お話ししたいと思います。
 

現場レポートでも紹介しているお宅です。画像は和室の模様。

 新築の家の匂い、皆様は嗅いだ事ありますか? どんな匂いでしたか?

 新築の家(建てたばかりの家)の匂いは、まだそこに誰も住んでいない事から所謂「生活臭」が全く無く、建材や建具など、素材そのものの香りで充ち満ちています。これが「新築の家の匂い」の正体です。

 現代の一般的な家は、新建材、合板、ビニールクロスや接着剤と言った化学物質を多用します。ですから、新築の家の匂いと言っても、それはこれら化学物質から出る匂いです。確かに「新しい」ですが、それは心地良いものですか? と館長の私(材木屋のおやじ)は問いたいのです。

 対して、伝統工法、伝統的建材を使った家の場合、新しい柱(天然乾燥の木材)、床板に壁板(同じく天然乾燥の木材)、漆喰の壁、そして畳(藁やイ草)など、自然素材と伝統的建材によるつくりのため、「不思議とどこか懐かしく、安心出来る香り」なのだと館長の私(材木屋のおやじ)は考えます。これらの香りを「嫌い」だという方は滅多に聞きません。

 さすがに一度に両方の匂いを嗅ぎ比べる事は出来ませんが、香りひとつとっても、両者の違いははっきり分かる、と言う事をお話ししたかったのです。例えば柱一本の香りにしても、天然乾燥材と人工乾燥材または集成材では、その香りは全く違います。どれが良いかは言うまでもないでしょう。

 そして現在、例えばヒノキの香り(天然乾燥材の香り)には、心身共にリラックスさせる効果が有る事が、科学的な研究で明らかになっています。その他にも、ヒノキの香りはさまざまな効果が有る事が分かってきました。伝統的に使われて来たもののよさが見直されている証左とも言えましょう。ヒノキの他にも、杉の香り、青森ヒバの香りなど、樹種毎に香りは全く違いますし、人によってその感じ方はさまざまです。

 木力館ではこうした木の香りを嗅ぎ比べる事もできますから、ぜひ一度ご来館頂き、実際に嗅ぎ比べて貰えればと思います。さすがに文章で木の「香り」を細かく説明する事は出来ませんし、ご自身の五感での体感による経験でしか分からないかと思いますが、ぜひ体感して頂き、納得して頂ければと思います。

 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できる、全国でも珍しい木の博物館です。家づくりやリフォーム(模様替えなど)に関する相談も無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にご来館ください。

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