木力館ブログ

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埼玉県産材にもっと誇りを!

 5月の大型連休真っ只中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか? たまの遠出も良いですが、こう言うときこそ、近場の穴場! と言う事でぜひ木力館にお越し下さい。連休中も無休で開館しております。

 さて、本日は埼玉県産材の素晴らしさと実績について、お話ししようかと思います。

 木力館は、建物に使用している木材のうち、埼玉県の木(木材)を約9割使用しております。いわば「埼玉県産材のPRの場」として、埼玉の木材を見て触れて体感できるつくりになっております。

 木力館を訪れる方に「埼玉の木」のお話しをすると驚かれる方が多いです。
「埼玉で木材なんてとれるの?」
 こんな感じです。確かに、県の東の地域には材木がとれる森林は(ほとんど)有りません。しかし、県の西には広大な森林が広がっています。そう、秩父や寄居、飯能などです。実際には、埼玉県の面積の1/3が森林であり、そして国有林、県有林、民有林合わせて12万2千ヘクタール(東京ドームに換算しておよそ26093個分)もの広大な面積を有しているのです。

埼玉県の森林面積と分布図(木力館講演会資料より)。

 更に申し上げるなら、毎年47万立米もの材木が成長し、使える状態に育っています。この数字は一般的な木造住宅に換算して約9400戸分に相当します。しかし1年間に使われる埼玉県の木材は実に5万立米(1000戸分)にも満たず、有効な木材資源が放置に近い状態になっているのが現状なのです。

 だからと言って、埼玉の木の品質が悪い、と言う訳ではありません。歴史を紐解くと、江戸の街をつくった材木の多くは埼玉県産の木でした。江戸から距離が近く(江戸に続く川も流れていますから、当時の物流形態としても最適です)良い木材が取れると言う事で、埼玉の木は重宝されました。

 そして現在。埼玉でとれる木材は主に杉、桧(ひのき)、サワラ、ケヤキなどがあります。地域で言うと、森林分布は秩父(秩父農林事務所管内)地域が60%強、飯能(飯能農林事務所菅内)地域が20%弱、寄居(寄居農林事務所菅内)地域が約20%となっております。飯能など一部地域でとれる木材を「西川材」ブランドの名前で聞いた事がある方もおられるとは思いますが、実際には6割以上もの森林を秩父が占め、そして優秀な木を産出している、と言う事実にも注目して頂きたいと思います。

 これら埼玉県でとれる木材のうち、杉と桧は優秀な住宅用建材として注目されています。食べ物で「地産地消」と言うことばはよく聞きますが木もまさにその通りで、地域でとれた木を同じ地域で使うことは、様々なメリットをもたらします。森林保全、林業の活性化、地場産業へのプラス効果、そして何よりも「長持ちする家づくり」ができる事は大きいです。「地元でとれた木を地元で使うと、木は長持ちする」ということが大工さんの経験則として語り継がれてきましたが、気候風土に合うと言う意味ではまさにその通りなのです。

 住宅用建材の他にも、埼玉県産の木は「優れた木材」として注目されております。その一例を挙げてみましょう。東京に靖国神社が有ります。その神社の中門大鳥居(靖国神社で唯一の木製大鳥居)に使われている木材は、なんと埼玉県の秩父の桧なのです。正確には、秩父の三峰神社境内でとれた桧です。

 靖国神社の中門大鳥居。

 この桧は樹齢400~500年、樹高45~47m、直径は90cmもの立派なもので、これを惜しげもなく4本使い、見事な大鳥居に仕立てました。これ程の良質な桧は日本国内を見渡してもなかなか無い、と言う事で埼玉の桧に決まったそうです。

          靖国神社の中門大鳥居と私(おやじ)。その大きさ、太さ、すばらしさに驚きます。

 この大鳥居は平成18年に古いものと交換されたのですが、現在も立派にその姿をかまえ、訪れる多くの方々を迎えております。しかし、その大鳥居が埼玉県産だと知る方は殆ど居ないのではないでしょうか。

 このように、埼玉県には、日本に誇れる立派な木が有る事を、もっと皆さんに知って頂きたいのです。更には、こうした埼玉の木をもっと知って、もっと使って頂きたいと思います。木を知る事が、環境を知る一歩になると私(おやじ)は確信しております。

 木力館では国産材、埼玉の木についてさまざまな情報発信を行っております。通常の開館時はもちろん、イベントなどを開催し積極的に発信していきますので、どうぞ木力館にご注目ください!

 また、来る5月16日(日)には木力館5月イベントを開催いたします。親子木工教室、模擬上棟式&もちまきなど、親子そろって楽しめる催しがもりだくさんですのでぜひご来場ください。詳細は木力館公式サイトをご覧下さい。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

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