木力館ブログ

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「10年保証」の功罪

 いよいよ9月、本格的な秋になろうかと言う時期ですが、皆様いかがお過ごしですか。新型インフルエンザが猛威を振るっているとの事ですが、慌てず冷静に対処する事が肝要です。お気をつけ下さい。

 さて、今回は新築住宅の10年保証制度について、少しお話しをさせて頂きます。

 新築住宅には10年保証と言う制度があります。これは法律で決められているもので、新築の住宅は、建てて引き渡されてから10年は保証されると言う仕組みです。ここでは詳細は省きますが、この「10年保証」と言う法律、何処かおかしいと思えてならないのです。
 つまりあえて言葉を悪く言うなら「10年は保証しますが、10年経った後は知りませんよ」と言っているようなものです。お手ごろな家電製品ならまだしも、長く住む住宅でたったの10年しか保証されないのは如何なものかと思えて仕方ありません。行楽のレジャーやキャンプで使うテントとは訳が違うのです。

 住宅をつくる側も同じです。「10年保証」、つまり「10年もてば良い」と言った家づくりが横行しています。これは特にローコスト、コストダウンの住宅に多いと思います。1円でも安く部材を切り詰め、見た目だけの家をつくり、10年経てば、あとは野となれ山となれと言った感じです。こんな家づくりが、人に、そして環境にやさしいはずがありません。

 「長期優良住宅」も瑕疵保証は10年です。これは10年経った後は有料でメンテナンスする事を意味します。10年経った後はお金を掛けて保守・点検をしていく事になります。これも「長期」と言うわりには、年数としておかしいと思いませんか?

 それでいて住宅ローンは35年など長期にわたります。10年経った後も、価値の無いものにお金を払い続けるのと一緒です。こんな馬鹿な事が有って良いものかと、私(おやじ)は思えてなりません。
 私(おやじ)個人としては、住宅ローンが35年にもなるのであれば、法改正して住宅の瑕疵保証を30年にすべきだと考えます。せめて30年の保証を義務付ければおのずと長持ちする良い家が出来る筈で、住宅メーカーもそれだけロングライフの家づくりを心がける筈です。

 ですから、今から家の新築をお考えの方は、正しい情報と知識を得て検証を重ねて賢くなる事、しっかりと判断する事が大切です。世間に漠然と漂うイメージやハウスメーカーの謳う奇麗事だけに惑わされず、家づくりの実情、工法、法律など、様々な知識を得る事が、自己防衛につながり、結果、良い住まいにめぐり合う一歩となります。

 ロングライフ住宅の一例として、伝統工法(伝統構法とも言います)による家づくりがあります。日本古来より伝わる、昔ながらの知恵と技術を活かした建築方法です。日本の気候風土に合った家づくりをしますので、長持ちします。そして何より、「昔に建てた家が今も立派に残っている」と言う歴史的実績が有ります。
 一から十まで伝統工法となるとお金が掛かりますが、一部(例えば構造躯体など)取り入れて現代的な建築とミックスした家づくりなどにすると、値段も安く済みます。こうした事をもっと知っていただきたいと思います。

 伝統工法「通し貫工法」の施工例。

 木力館では、家づくりに関する様々な情報を発信しております。木力館では住宅の構造材などサンプルを多数用意して、詳細な説明をしております。興味のある方は是非どうぞ。

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