木力館のとりくみ

学校でのとりくみ

本年も開催! 開智小学校での「出張授業」及び「木力館見学」について

 令和2年9月某日、木力館はさいたま市岩槻区の開智小学校にお邪魔して、木力館館長 大槻忠男の「森林と環境のお話」を披露しました。

 開智小学校では、毎年4年生の生徒さんを対象に出張授業、またその後に木力館見学、体験教室、製材見学等を行っており、本年で通算12年目になります。

 本年は新型コロナウイルスの影響も有り、開催そのものが危ぶまれましたが、いわゆる「三密」を避ける等、感染防止対策を徹底した上での開催となりました。館長の「森林と環境のお話」も校内で映像を各教室に映す「リモート開催」となりました。

 そして別の日には、木力館にご来館いただき、木力館館内の見学、製材施設の見学、ノコギリを使った木工体験などを行いました。

木力館館内の見学の様子
屋外での木工体験(のこぎり体験)の様子
製材見学の模様。館長自ら製材をサポート、生徒さんに挽きたての板材に触れていただきました。

 生徒の皆さんは、製材見学や木力館館内見学ではとても興味深く見学され質問も多く出て、木工体験では皆さん真剣に取り組まれていたのが印象的です。

 今年は開催時期がずれましたが、何とか開催出来て安堵しております。

 さて、館長の私(材木屋のおやじ)はこれまでも「教育」について考えることをお話ししましたが、本年も皆さんとのふれあいの中で痛感した事ががあります。それは、学校の授業だけにとどまらず、外に出て様々な体験をするべき、と言う事です。

 これは以前にも何度も繰り返しお話ししている事ですが、普段の「学校の中」で行われる授業だけでは、体験出来る事はどうしても限度があります。そこで「学校の外」に出て、学校では出来ないことを見て聞いて体感・体験すべきと言う事です。そうする事により、学びの幅も広がり、生徒さん達もより大きく成長できるのでは、と考えております。

 特に、森林と木の大切さを学ぶには、本を読むだけでなく、本物の木に触れて香りを嗅いで、ご自身の五感で「感じとる」事も大切です。今回の様に、学校に我々がお邪魔したり、またご来館頂いて皆さんに普段の授業では体験できない事を経験して頂き、木に少しでも興味を持って頂ければ、いわゆる「木育」の一環として生徒さんに少しでもプラスになれば、と考えております。

 もちろん、本年(令和2年、2020年)は新型コロナウイルスの影響で、学校への登校すらままならない時期もあり、現在、学校、及び学習をめぐる環境は大変厳しく、生徒さんはもちろん先生方も大変な状況であると聞いております。
 しかしあえてこの厳しい時こそ、感染防止対策を徹底した上で、生徒さんにはさまざまな機会を通じてたくさんのことを「全身で、体の五感を使って」学んでほしいと思います。

 この大変な時期に、何とか「出張授業」と「木力館見学」を行って頂いた開智小学校の先生方、また生徒さん達には感謝御礼申し上げます。

 木力館は今後も「木と自然環境」を知って学んで頂くべく、さまざまな活動を行っていきたいと考えております。興味をお持ちの学校教育機関の方は、木力館までご連絡ください。