冷気が一段と深まり冬の訪れを感じる今日このごろ、お障りなくお過ごしでしょうか?
さて、つい先日ですが、さいたま市岩槻区にある保育園の方々が、木力館に来館されました。
今回遊びに来てくれたお友達は、4歳と5歳の園児さんで、とても元気でいい子達でした。
見学体験に関しては、難しいお話よりも、実際に木材などを見て、触って、香りを感じてもらった方が良いと思い、木製たまご専用プールを用意いたしました。
無垢の杉を使用して造作された木製たまご専用プール
先日行われた『さいたま市環境フォーラム』の為に、新たに造作した木製たまご専用プール、以前は市販のビニール製の普通のプールを使ってましたが、やはり木力館のコンセプトである『国内産木材を使おう!』に準じて新たに造作となりました。
この木製たまご専用プールには、杉の木で作った木製たまごが1200個、その中にヒノキの木製たまごが少量混じっています。
そして、この杉の木製たまご1200個の中から、ヒノキの木製たまごを探すゲームをやってもらう為に、あらかじめ用意しておいた見本を見てもらい、見分け方の説明をします。
杉の木たまごの特徴は、木目がはっきりとしていて黒っぽく濃いのが多く、ヤニ(木材の樹脂)がほとんど無く表面に出てこない、対して、ヒノキはヤニが出やすく、環境の変化や時間の経過によって、表面が濡れた様になるものがあり、ヒノキの木肌は、淡いピンク色できめ細かくつやがあるものが多くみられます。
大きさに関しても、鶏の卵と比べると、杉の木製たまごは少し大きめで、ヒノキの木製たまごは少し小さめですね。
木製のたまご専用プールは1.5×1.5のほぼ正方形で、園児さんが5,6人入るとちょっときついので、交代で遊んでもらう事になりました。
約30名の園児さんだったので、2階を見学する人と1階で遊ぶ人との2グループに分けてもらいました。
木力館の2階は、一般の住宅ではみる事の少ない、小屋組み(屋根を支える構造)など屋根の裏側の様子が見られるほか、実際に手に取ってもらい木肌の質感や、木の香りなどを感じてもらう為の見本が展示されてます。
特におすすめは、訪れた方に毎回ご案内する、クローゼットの中に展示してある、推定樹齢約100年を超えるであろう、純国内産木材の檜(ひのき)の木材です。
見学を終えて1階に戻ってきた園児さん達は、青森ヒバの無垢の螺旋階段を下りて、左手方向にある ”宮城県産 松丸太(変木)”に興味津々!
見学時間も終盤に差し掛かり、園児さん達から木力館館長へ感謝状を頂きました。
ピンク色の台紙に、お花の絵と折り紙で作った押し花、そこに蝶が飛んで居て、いろんなお花が咲いた草原の風景を思い浮かべる様な感謝状でした。
最後に、螺旋階段で記念写真を撮ってから、木力館の玄関先に整列!
館長に『ありがとうございました!』のご挨拶をして、園バスに乗り込み帰路につきました。
大人に成って、木力館で体験した事を、ほんの少しでも思い出していただけたらと、いろいろな事を思いながら、園児さん達に手を振る、木力館館長(材木屋のおやじ)でした。
木力館では、各種団体、学校関係、その他の方へ、木の魅力や森林の人類社会への影響など様々な事を、実際に見て触れて感じ取ってもらい、お伝えして行く事が出来ればと思っています。