木力館のとりくみ

団体へ向けてのとりくみ

福島県から訪れたプロの大工さんたちが木力館を見学

立夏の折、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて今回は、福島県からお越しのプロの大工さんたちが、木力館きりょくかんでの貴重な体験を楽しみ、社長や館長との交流も行いました。

木力館では、こうした専門家の方々との交流や、各種団体様や学校の授業などにも対応しており、木と自然環境や伝統工法について学ぶ貴重な機会を提供など、木の総合情報発信館として、さまざまな方々に木の魅力や大切さを伝える役割を果たしています。

それでは、その様子を一部ご紹介いたします。

到着後バスから降車する御一行様! 遠路遥々えんろはるばるお越し頂きありがとうございます。

木力館2階で行われた社長と館長のご挨拶、木材の魅力や森林環境に対する深い理解と熱意が感じられるお話が披露されました。
木材が持つ美しさや心地よさ、さらに持続可能な森林環境に配慮した利用方法について語りました。

プロの大工さん達に天然木の木曽桧の木片を手渡している館長

そのお話の中で、木材が人々に安らぎや温もりをもたらすだけでなく、樹齢による変化によって、木材その物の価値が変わり、樹齢が多くなるにつれて価値や香りが高くなってくると、天然木てんねんぼくの木曽桧の木片もくへんを題材にして説明されています。
また、森林環境を守るために、持続可能な林業や適切な森林管理がいかに重要であるかを熱く語りました。

これらのお話を聞いたプロの大工さんたちも、木材の魅力や森林環境の大切さに改めて気づかされ、今後の仕事に活かすことができるような貴重な知識を得ることができました。
木力館でのこのような情熱的な交流は、訪れる人々にとって、木や自然環境に対する理解を深める機会となっています。

無垢むく螺旋階段らせんかいだんを目の当たりにしたプロの大工さんたちは、その技術と美しさに見入り、心から感動していました。
彼らは階段のディテールや緻密ちみつな組み合わせに興味津々で、熟練の技が生み出す美しい曲線に目を奪われていました。

大工さんたちは階段をじっくりと観察し、その構造や組み立て方を解明しようとする姿勢が見られ、一同は互いに意見を交換し、木材の選定や加工方法などについて熱心に議論していました。
このような交流を通じて、彼らは新たな知識や技術を吸収し、自分たちの仕事に生かしていくことでしょう。

さらに、木力館見学後に、国内産・埼玉県産の無垢の木材を惜しみなく利用して造られた『館長の家』も見学する事となり、伝統的な技法や自然素材を使用した長持ちする家づくりが紹介され、大工さんたちはその知識や技術に感銘を受けておりました。
この経験は、自らの仕事に活かすことができ、さらなる向上を目指すはげみとなる事を願っております。

木力館では、SDGs(持続可能な開発目標)にも照らされる環境保護や持続可能な林業への取り組み、さらには木育を通じて次世代へ木材や森林環境の価値を伝える活動を積極的に行っています。
これらの取り組みは、地球環境の保全や地域社会の発展に寄与するものであり、私たちが持続可能な未来を築く上で欠かせない要素です。

木力館での交流や学びを通じて、訪れる人々は木材の魅力や森林環境の大切さに気づき、それぞれの立場で行動を起こすことが求められます。
プロの大工さんたちも、自らの仕事を通じて持続可能な社会の実現に貢献できるよう、新たな知識や技術を活かしていくことでしょう。

私たち一人ひとりが、木力館での経験や学びを胸に、持続可能な未来のために力を合わせて行動することが、地球環境と次世代の子どもたちへの最善の選択となります。
木力館は、そのような未来を築くための貴重な場所であり続けることを念頭ねんとうに、日々努力をしてまいります。