木力館のとりくみ

学校でのとりくみ

さいたま市立岩槻中学校で館長講演と鉋(カンナ)掛けの体験を行いました。

寒気の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、さいたま市立岩槻中学校様より、木に関するお話をして欲しいのと、何か木にかかわった体験がしてみたいというご相談がありました。
そして、この度行われたのが、『館長講演と鉋(カンナ)掛け体験』です。

館長の講演
我々の社会がどれだけ森林の恩恵を受けているか、それでいて森林についてあまり関心を持たれていない!
生徒の皆さんには、少しでも関心を持って頂きたい思いで、わからない事や誰も教えてくれない事を、木力館館長(材木屋のおやじ)は、皆さんに伝われば良いなという思いで講演をしています。


約185名の生徒さんを目の前に、講演を続ける木力館館長(材木屋のおやじ)は、普段からマイクなど音響設備をなるべく使わずに、肉声でみんなに思いを伝える感じでやっています。
その思いに答えてくれているのか、心なしか生徒の皆さんも、真剣にこちらを意識して話を聞いてくれている気がします。

後半は、国内産木材についての話が主体で、実際に木造建築で使われる部材を用いて、建築資材として優秀かそうでないかの判断の仕方や見分け方を、説明をしています。

鉋(カンナ)掛け体験
館長による森林環境や国内産木材のお話が一旦終わって、次は体験を交えながらの講義です。
生徒さん達が使うのは、熟練の大工さん達が使う道具と同じ物!
安全に使える様に、木材をしっかり固定して、その木材を削るのに適した調整をしている、プロの大工さん達の様子です。
今回使う木材は敷居や鴨居の一部で、この2本は青森ヒバと国内産の檜(ヒノキ)という樹種
で、それぞれ独特な香りがする木材です。

生徒さん達は鉋(カンナ)掛け初体験!
館長が見守る中、プロの大工さんのサポートを受けながら、上手に鉋を引いていました。
木材に鉋をかける意味として、鋸などで切った断面の直線や直角度の調整、角を落とす面取りなど、他に表面を整えて撥水性を高め、その木の持つ固有の木目を際立たせる為に鉋を掛ける事もあります。

全員の中から選抜された20名の生徒さん達が
削り出した『かんなくず』すごく良い香りがし
ます。

木の香り(ヒノキ)は、リラックス効果があり、血圧低下や快眠など様々な効果があるそうです。


多分生まれて初めて触る感触でしょうか?壊れ物に触っている感じの様子ですね。

鉋(カンナ)体験も終わり、質疑応答になりましたが、時間も差し迫っていたので、代表者1名の方を選ぶつもりでしたが・・・
『質問をどうぞ』の声と同時に、思いのほか挙手する方が多かったのが、とてもうれしく思い、真剣に取り組んでくれてたんだなと感じました。

最後に生徒代表の方から館長へ、お礼のご挨拶を頂き、誠にありがとうございます。
貴重な時間を割いて頂き、木に関する事に興味を持って頂いた事に、木力館館長以下スタッフ一同、とてもうれしく思います。

木力館では、大槻館長を軸に、様々な催し物に参加しています。
今後も可能な限り参加していき、その模様をお伝えする投稿をしていきますので、宜しくお願いします。

 

~令和4年 12/17 (土) 追記~

先日、岩槻中学校の生徒さん達からの感想文が届きました。
全て読ませて頂きましたが、皆さんの森林環境や木に対する思いが、伝わる内容でした。
ありがとうございました。