木力館ブログ

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いぐさの畳表について

今週は今季最強寒波と言われており、厳しい寒さになりそうですね。
どうかご自愛くださいませ。

今回は、いぐさの畳表についてお話いたします。

日本独自の文化として発達してきた畳は、いぐさが主流となっており古くから日本で親しまれてきましたが、
近年は紙やビニールを使ったものなどもあり、選択の幅が広がりました。

 

左側から、いぐさ(熊本産)・ビニール・紙
触り心地、香り、色など、違いがあります。 こちらのサンプルは木力館館内に展示しております。

写真は、左から順に、いぐさ(熊本産)・ビニール・紙の畳表のサンプルを並べたものです。

いぐさ・・・昔からの伝統的なものでいぐさを編みこんで織ったもの。天然素材。

ビニール・・・ビニールをいぐさ状に成形したもの。

・・・紙を紙縒り(こより)にして、いぐさ状に成形したものをビニールコーティングしたもの。

さて、いぐさについてお話しますと、
いぐさ1本1本の茎の内部は灯心(とうしん)と呼ばれるスポンジのような組織で構成されており、大量の空気を蓄えることができます。
さらに茎の表面には目に見えない小さな穴(気孔)が無数にあり、その穴を通じて空気を外部から吸収したり、放出したりすることができるのです。
つまり、いぐさは呼吸をしているという事で、湿度調整、空気の浄化をしてくれます。
他にも、保温・断熱性、抗菌効果、吸音性、弾力性、芳香性等、様々な長所があります。

ここでは、いぐさの長所をお伝えしましたがどれもそれぞれに一長一短はありますので、何を重視するか。になると思います。
ただ、実際に触って、見て、香りを体感していただき、その上でお選びいただければと思います。
やはり言葉や文章だけでは触り心地や香り等の良さを伝える事は難しいので
木力館館内に写真の畳表のサンプルを展示しておりますので、
現物を五感で体感していただき、ご参考になりましたら幸いです。

 

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