木力館ブログ

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秋はいずこへ

 少し秋らしくなったかと思ったのもつかのま、また暑さがぶり返して来ました。めまぐるしく変わる気候は、体調を崩しがちです。皆様もお身体には充分お気をつけ下さい。

 今日は連休と言う事もあり、多くの方がそれぞれすてきな過ごし方をされていると思いますが、我が木力館にも朝からお客様が次々とお見えになり、館長の私としても有り難く、嬉しい限りです。
 しかし、本日は暑いにも関わらず、どういう訳か風が強いです。木力館横の作業場も、ご覧の通り、風に煽られてブルーシートがめくれてしまっています。

 さて、今日は大工さん達もお休みなのですが、少し作業場を覗いて、加工途中の材を見てみましょう。


 材は埼玉県産の天然乾燥の杉です。赤身(材の中心付近の赤っぽい部分)と白太(材の外周の白い部分)の色の濃淡が見事です。他県産の杉材ですと、例えば少し渋が加わって赤身が黒ずんだりするものなどもあるのですが(黒っぽい渋が出るのは南の産地に多い傾向です)、埼玉県産の杉材はクセの少ない素直な色合いが特徴となっております。
 また、天然乾燥なので、材木本来の鮮やかなピンク色が映えています(上の写真では右上と下の写真が位置的にブルーシートの陰になっている関係で黒っぽく写ってしまっていますが、左上の写真と同じ材なので、本来の色は左上のものとご理解いただければ幸いです)。ちなみに人工乾燥ですと、これほど綺麗な色は出ません。

 そして、大工さんの手刻みによる伝統工法です。この様な細かな加工は、機械では出来ません。手刻みによる複雑な加工は、大工さんの長年の経験と技術ならではのものです。腕の良い大工さんは、木1本1本ごとのクセを見抜き、それぞれに合った、まさに“適材適所”な使い方をします。これも、機械には出来ない優れた技のひとつです。

 これらの材は、建前まで80%程の出来になっています。もうすぐ加工が終わり、次は現場に運ばれ、組まれます。ここではじめて家の骨組みとも言うべきものが出来上がります。本来の(木造の)家づくりと言うものは、山で木材を伐採するところから始まり、実に多くの人の手が掛かっているものなのです。

 伝統工法で家づくりをお考えの方は、一度で良いので、こうした加工現場や実際の建て方などをご覧になることをお奨めします。きっとより理解が深まり、家づくりに向けてよい機会になると思います。もちろん、木力館でもそのお手伝いをしておりますので、ぜひお立ち寄り下さい。

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