木力館ブログ

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栗の木と、人との関わり

 10月もいよいよ中旬を迎え、秋の気配が濃くなって参りました。先日、北海道の方では早くも雪が降ったとか。めまぐるしく変わるこの時期の天気ですが、天気とはまさに「天」の気とも言いまして、人間が天候をどうこう変えてやろうと考える事自体おこがましい事なのかもしれません。体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。

 さて、本日はさいたま市に鉄道博物館がオープンしました。従来の「見学」よりも「体験」を重視した博物館だそうで、朝から大勢の鉄道ファンが詰め掛けているそうです。そこで今回のブログでは、鉄道にまつわる木の話を少しばかりしてみたいと思います。
 鉄道に詳しい方ならご存知の事でしょうが、ひと昔前は、レールの枕木には栗の木が使われておりました。栗の木は非常に硬く強靭で、水湿にも強く、保存性に優れている事から、過酷な環境下におかれるレールの枕木にはうってつけの材料だったのです。現在はコンクリート製が主流になっているそうですが。

 栗の材は、枕木をはじめとして、建築物の土台、杭木などにも広く使われて来ました。コンクリート製のものが主流になる前は、電柱や柱の素材にも使われました。また栗の実は秋の味覚としても広く知られ、各種お菓子や甘栗など、さまざまに利用されています。木力館でも栗材は土台、玄関、梁(太鼓丸太)など各所に使用しております。

               (木力館内の栗の梁。岩手県産の良質な材を利用しております)

 他に目を向けると、某所の縄文時代の遺跡からは、栗の実を食べていた跡や、栗の林を整備していたと思しき痕跡も見つかっているとか。悠久の昔から、日本人と栗は、さまざまなかたちで密接に関わってきたと言えましょう。

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