木力館ブログ

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国産材の値段について

 いよいよ6月も末になり、関東では梅雨の盛りになりましたが、皆様いかがお過ごしですか。各地で新型インフルエンザの感染が続いておりますので、皆様どうかお身体にはお気をつけ下さい。

 さて、今回は、国産の木材について、少しお話しをしたいと思います。とりわけ、木造住宅に使われる構造材の値段について、私(おやじ)なりの意見をお話しします。

        木力館脇の材木置き場の一角。ここに置いてあるのは主に端柄材(小角材など)です。

 木力館に来場されるお客様は、多くの方が「(住宅用建材は)国産材は高い、輸入材の方が安い」と言うイメージをお持ちの様です。
 確かに、無節(節の無いもの)や、化粧・装飾用の柱や梁、特定地域のいわゆる「ブランドもの」の用材など、一部の材木については高価なものがあります。ですが、一般的な住宅用建材として用いられる木材については、そんな事は有りません。

 実際には、思われている程国産材は高くないのです。決して国産材は高くありません。では何故「国産材は高い」と言うイメージが有るかと言うと、それは昔のイメージがそのまま現代まで残っているせいでもあります。

 40~50年程昔は、国産の材木は高いものでした。家を一軒つくるとなると、総工費のうち6割近くを材木代が占めたものです。しかし現代では、木材は家の総工費のうち2割、多くてもせいぜい2.5割程度です。もっと比重が大きくなったのは、大工さんや職人さんなど施工者の人件費です。40~50年前と比較すると人件費は10倍程度(かそれ以上)までに増加しているのではないでしょうか。
 他には、より高機能、高性能化した住宅設備(例:お風呂やトイレ、キッチン)の費用なども挙げられます。

 では何故国産材は高くないのか? それは、40~50年前と木材の値段が殆ど変わらないと言う事が挙げられます。今も昔も値段はほとんど同じなのです。例えば50年程前の物価と、今の物価を比較してみて下さい。同じ「100円」でも、50年前と今では物価価値的に相当違うかと思います。

 お気づきの通り、国産材は物価の上昇に合わず、価値が落ちてしまったのです。原因は様々ですが、とにかく現在、住宅建築に於いては輸入材が多用され国産材の需要が極端に落ちた事、林業従事者が減少し林業そのものが衰退しているという事は、事実なのです。
 そして、国産材に対する昔のイメージ……つまり「材木は高い」と言う先入観念にも似たものがそのまま現在まで残っている為、誤解されてしまうのです。

 国産材を使う事。それは国内の林業を再び活性化させると共に、国内にある有効な資源を利用する事、そして森林の「植える→育てる→伐採・加工→また植える」サイクルと言う、循環型社会にふさわしいことなのです。勿論森林の公益的な面の支えにもなるので、一石二鳥ならぬ三鳥、いや四鳥にもなる、すてきな事なのです。

 皆様も、国産材について、もう少し知っていただければ幸いです。
 木力館では、木の値段について、実際のサンプル及び値札をお見せするなど、さまざまな工夫情報を発信しております。また家づくりの相談や、推奨する現場等の見学や案内なども常時受け付けておりますので、お気軽にご来場下さい。お待ちしております。

3 Replies to “国産材の値段について”

  1. SECRET: 0
    PASS:
    日本人の住宅に対する神経質さはすごいですよね。
    完全無垢のものを求める性質は国民性でしょうか。
    構造材が割れた反れたと大騒ぎ、
    挙句の果てには建て替えろですから。
    集成材は嫌だけど、無垢材の節や割れも嫌という始末です。
    木造住宅の未来が見えません。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、神経質な方はおられますね。
    但し大抵の方は、木についての正しい知識をお持ちでない、
    つまり自分に合った木を使っていないケースが見受けられます。
    「適材適所」とはよく言いますが木もまさにそれで、
    後で後悔しないためにもまずは木についての正しい知識をもち、
    そして自分の希望する用途や性能にしっかりと合った木を選ぶ事が
    肝要であると思います。
    また、自然に逆行しては、人は生きていけません。
    自然と適切な関係で共生すること、
    それが健康なことで、健康な生活につながると思います。
    集成材は化学物質で集合しているから
    本当の健康素材とはいえないのではないでしょうか?
    次のブログ記事では木の「割れ」について、
    私(おやじ)の経験に合った話をさせて頂いておりますので
    そちらもぜひご覧下さい。

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