木力館ブログ

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伝統構法のフォーラムに参加しました

 7月も半ばを過ぎ、関東地方では夏本番さながらの気候になっております。木力館でも昨日辺りからセミの鳴き声が聞こえ始めました。皆様いかがお過ごしですか。

 さて、今回は私(おやじ)が参加したフォーラムについてのご報告です。
 さる7月12日(土)、東京都新宿区の工学院大学にて「このままでは伝統構法の家がつくれない!」と題した公開フォーラムが開催されました。
 現在の建築基準法では伝統構法(伝統工法)の家が建てられない(に等しい)現状、そして次の法改正までの3年の間に伝統工法は失われてしまう恐れがある、と言う危機感を共有し議論する場として、「これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)」が主催し、現場の工務店や設計士に加え大学教授や国土交通省の担当者も加わり、議論を交わしました。

 (パネリストの方々。真剣な議論が行われました)

 日本が誇る木造住宅の伝統工法は未曾有の危機にあります。2007年6月の建築基準法の厳格化により、もともと基準法で位置づけのない(もしくは不当に低い扱いの)伝統工法での家づくりは非常に厳しい状態になっております。このままでは伝統の家づくりは失われてしまう。そうした危機感から、会場は多くの参加者で満員となり、パネリストを加えた真剣な議論が交わされました。
 フォーラムの模様はこちらの公式サイトでも一部ご覧いただけます。

(説明パネルの一例)

 私(おやじ)も日頃から木力館にて情報発信を行っておりますが、日本の風土に適した伝統工法は、次の世代に継承していかなければならない「日本の宝」であると確信しております。また伝統工法による家づくりは、循環型社会に適した、自然にも大変やさしいものです。それは上のパネルでも触れらている通り、材料のリサイクルや廃棄物の問題と言った、「家を取り壊す」時のコストや環境への負荷を考えれば一目瞭然です。
 環境問題がこれ程まで声高に叫ばれている昨今、住宅を取り壊す時に出る廃棄物について殆ど触れられる事が無いのは全くもって不思議でありますが、この側面ひとつ取っても、これからの時代、伝統工法のともしびを消してはならないと考えております。

 勿論、現在の一般的な家の工法を否定するつもりは有りませんが、皆様には、失われつつある伝統工法の良さと意義をもう一度見直して頂けたら、と思います。

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