木力館ブログ

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「良い工務店の見分け方」について

 先日、某TV番組で「良い工務店の見分け方」を紹介していたのを目にしました。その方法とは
「工務店さんが建てた物件を見せてください」
 というものです。これは以前より館長の私(材木屋のおやじ)もお話ししていた事で、平成15年に出した私の本『失敗しない家づくりを話そう』(埼玉新聞社発行)の中でも詳しく解説しております。

 工務店に「建てた家を見せてくれ」と頼む事は、そのTV番組では「工務店と施主の信頼関係が分かる」と言っていましたがまさにその通りで、ヘタな仕事をしている工務店は施主との関係も悪いので、そこが見分けるポイントのひとつとなります。

 もうひとつの意味は、工務店が手掛けた物件について、施主から直接感想を聞ける機会が出来る、というものです。余程腕に自信が有る(また施主から信頼されている)工務店でないとこういう事は出来ませんし、普通の工務店は嫌がります。
 そして見学の際は、紹介された物件は貴重な資料の宝庫と考えましょう。外観だけを見るのではなく、家の中も見せてもらいましょう。住空間のつくりかたや経年による各部材等の変化の具合を見る絶好の機会でもあります。そして見学の後、施主さんに御礼の連絡を取って、改めて住み心地や工務店の評判(何か有った時の対応は早いかどうか)など、話を伺うのもまた重要な情報を得られる機会となります。

              建てた家を見せてもらう時は、家の中も見せてもらう事が大切です。

 また、既に建てた家を見るのも大切ですが、「建てている途中の家」を見せてもらう事も大切です。まだ建てる前の段階なら、各部材は手刻みかプレカット(機械加工)か、また無垢材か集成材か。土台や柱、梁、桁等の構造躯体にはどういうものを使っているのかを知る機会となります。建てている段階なら、どの様な工法、施工を行っているか。工事現場は整っているかどうかが分かります。
 そういう細かなところも見て、出来れば比較することで、「この工務店はちょっと……」もしくは「この工務店なら信頼できそう」と判断できる、と言う訳です。

 これから家づくりをお考えの方には、ぜひとも参考にして、実践していただき、より家づくりの知識を得る糧として頂きたいと思います。
 分からない事が有れば、ぜひ木力館にお越し頂き、館長の私(材木屋のおやじ)に相談してください。お待ちしております。
 木力館は毎日元気に開館、皆様のお越しをお待ちしております。本物の木を五感で体感できる、全国でも珍しい木の博物館です。家づくりやリフォーム・模様替え等に関する相談も無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にご来館ください。

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